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日文1222(一)(73)


怒りのままに雑誌を引き千切り、俺に指を突きつける。
「いいか、叶山。その粪みてぇな脳味噌に刻んでおけっ。俺たちの仕事は“无価値の粪”なんだよっ。ジャーナリストみたく価値のある仕事がしたいってんなら、戦场ジャーナリストにでもなりやがれ!良心が痛むってんなら、动物写真家にでもなっちまえ、粪野郎がっ!」
正面から唾液を浴びせかけられて呆然としている俺を见て、编集长はハッと我に返ったように目をぱちくりさせると、空気の抜けた人形のようにしなしなと椅子に腰を落とす。
バツが悪そうに视线を泳がせた末、バーコードを抚でる。
「悪かった。言い过ぎた」
「いや………」
言叶が见つからない。
确かに、元々上品な人间という訳ではなかったが、ここまでではなかった。
相当に、溜め込んでいるらしい。

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编集长は古びた电话机を抚で、寂しそうに笑う。
「さっきの电话な、嫁さんからだ。别居中のな。ガキも二人成人したってんで、そろそろ离婚したいんだとよ。なんて言われたと思う?『あなたの妻であることに、これ以上良心が耐えられない』だってさ。全く恐れ入るぜ。俺が稼いだ汚い金で、散々ブランド物だなんだと买い渔ってたのはどこのどいつだってんだ。そんで、弁护士の先生と面谈して欲しいとかなんとか………」
「それは………ご愁伤様」
「はは……なぁ、叶山。俺に心がないと思うか?一生悬命、梦を掴み取ろうとする若者の足を掴んで引き摺り下ろしたり、悬命に働いた爷さんを踏み躙るような仕事に、痛む良心も持ち合わせてないと思うか?」
「编集长………」
「俺の35年……。なんだったんだろうなぁ、ったく………」

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「まぁ、なんだ。良い事もあるって」
「叶山……今度、饮み行くか?」
「勘弁してくれ」
「连れないねぇ。ならさっさと帰れ。うちに载せて欲しかったら、スキャンダルの一つや二つ、“作って”来いよ」
肩を竦めて踵を返す。
「あぁ、そうだ、叶山。忘れるところだった」
「?」
振り向くと、编集长が机の中から茶封筒を取り出すところだった。
「なんだ、それ?」
「健康诊断の案内だ。受けろ」
「俺はフリーだぞ?」
封筒を受け取りながら怪讶な眼差しを向けると、编集长は肩を竦め、
「出入りしてる奴には全员受けさせろってのが、新しい“ボス”の方针だそうだ。フリーは自由気儘な一匹狼。天にもお上にも唾を吐く。そんな时代は终わったんだよ」
「そりゃまた豪仪な事で」
皮肉を口にしながら受け取った封筒に视线を落とす。
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