その名を闻いても、二人に惊く様子はなかった。
彼女たちの情报源も、俺一人という訳ではないのだろう。
きっと、俺が喋らなかったとしても、いずれ、彼女たちの知るところとなった。
せめて、そうとでも思わなければ、罪悪感に圧し溃されてしまうところだ。
二人の连携の获れた手コキによってあっという间に絶顶に押し上げられ、天井に届くほど大量の精液を喷き上げ、降り注ぐ白浊に涂れながら、俺は名実ともに粪になり下がったことを思い知った。
***
人生を见つめ直したいと出家の道を选び、退职していったバーコード编集长に代わって、新たに编集长になったつるっぱげ编集长は、就任当初、「ヴェイン?グループの不正を暴け!」と意気轩高で、「ジャーナリスト魂を见せてみろ」とがなり立てて部下たちを叱咤していた。
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だが、部下たちは谁も従わず、俺も世间から《ヴェイン砲》と揶揄されるような当り障りのないアイドルのスキャンダルを“作り”続けた。
やがて、新编集长の下にも、あの茶封筒が届いた。
书类の山に埋もれている封筒を见ながら俺が行かないのかと问うと、
「この粪忙しい时に、健康诊断なんて行ってられるか!そうは思わないか、叶山?」
などと言って睨まれた。
俺は肩を竦め、
「俺たちみたいな出入りのフリーも含めて、全员受けさせろってのが、おたくの“ボス”の方针なんでしょ?そういう时代だと思って、受けてくださいよ。前の编集长みたく、急に悟りを开かれても困ります」
「ふむぅ……」
と、迷う様子を见せる编集长に、俺は笑みを浮かべて见せる。
「これも、“健康”の为ですよ、编集长。俺も最初は嫌々でしたが、今じゃ月に1度は検査に行ってるぐらいなんですから」
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「そうか?……じゃあまぁ、今度な、今度」
渋々という様子で颔く编集长に、俺は満面の笑みを浮かべて颔く。
「ええ、是非。それが身の为です」
魏国
旅の頼りとなるのは、案内人です。
案内人は国の役人が务め、次の国まで送り届けてくれます。
勿论、案内だけでなく、歓待と监视も彼らの职务の内でしょう。
国は违えども、同じ役人同士です。
最初こそぎこちないものの、旅を続け、同じ釜の饭を食っていれば自然と打ち解けます。
何しろ、上司の悪口は万国共通の话题ですからね。
新たな国に到着すると、まずはその国の役人からの挨拶を受けます。
伊都国には王がいましたので、こちらから出向いて挨拶しました。
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