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日文1222(一)(90)


「アイ」
「ならば………」
次の问いを口にしようとして、喉の渇きを覚えました。
この质问への回答次第で、状况は大きく変わるからです。
「よろしければ、お水を」
僕の声の掠れに気付いたのか、日轮が竹の水筒を差し出してくれました。
「…。ありがとう」
僕は一瞬迷ったものの、礼を言って水筒を受け取り、中身を口に流し込みました。
甘く、清凉な味わいが舌にとても心地よく、すーっと心が晴れるような、とても美味しい水でした。
一口のつもりが、気づけばゴクゴクとすべてを饮み干していました。
「おいしいです」
「ありがとうございます」
感想を言いつつ、水筒を返した际、日轮がにこりと微笑みました。
それが、とても可爱らしく感じられて、とくん、と鼓动が脉を打ちました。
しかし、今はそんな场合ではありません。 nwxs9.cc
僕は咳払いをして空気を仕切り直します。
そして、先ほど言い淀んだ质问を口にしました。
「邪马台国が、会稽の沖にあるという正使?难升米の申したことも伪りですか?」
「难升米様が、魏の皇帝陛下に申し上げましたる邪马台国の位置。これは、真っ赤な伪りにございます」
「っ………」
一瞬の间もなく、即答で认められて、却ってこちらの方が言叶に诘まってしまいます。
日轮と月轮は身を起こし、开き直ったように僕をまっすぐに见据えました。
「悌儁様はこの事をお知りになって、いかがなされますか?」
挑発的な眼差しを向けられて、思わず手が腰に佩いた剣に伸びました。
「我々を、お斩りになられますか?」
「くっ………」
歯を食い缚り、剣から手を放します。
二人の女を切り捨てるなど、赤子の手を捻るよりも容易い事。

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しかし、そんなことをすればどうなりますでしょうか。
僕に与えられた役割は、邪马台国の位置を确认する事だけではないのです。
「斩りはしません。しかし、邪马台国の悪行は报告させてもらいますよ。そうなれば、魏との同盟など云散雾消するものと覚悟してください」
「そうなりましょうね」
日轮が薄く笑みを浮かべます。
「悌儁様が、本当の事を报告なされるのであれば」
月轮が、ぺろりと唇を舐めました。
赤い舌の动きに、何故か视线が吸い寄せられ、鼓动が高鸣りました。
「どういうことです?」
「真実など谁も喜ばないという事です。邪马台国は间违いなく会稽郡の沖合にあった。国は豊かで、兵は强く、民は勤勉。魏の同盟相手として、これほど相応しい国はなし。悌儁様がそのように报告してくだされば、谁も损を致しません」
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